エピソードを研修にいかそう トークの真髄を「解体新書」する!と題して、所属するライブ講師実践会の定例セミナーに参加しました。講師として活動する私は、この実践会で「研修を冒険の旅に見立てる」という発想に出合いました。このことで、受講者の感情に働きかけ、学びをより記憶に残りやすくなっていると感じています。
講師は、実践会の会員であり、脚本家・演出家の篠原明夫さん。実際にお話になる物語の構成が、どうなっているのかこのお話の題材を「解体新書」します。 なぜ、この物語はこういう構成になっているのか そのことで、どんな効果が得られているのか もし、他の展開があるとしたら・・・。そして、自身が研修で活かすとしたら・・・。
先日、主催する研修会で、熊本地震を体験したお話をお聞きしました。震度7で体が浮き床にたたきつけられた瞬間や、避難所の混乱、自衛隊が到着したのは10日後だったことなど、生々しい話のあとに、防災・減災のお話をされましたが、受講者からは、「「自分ならどうするか」を真剣に考えさせられました。災害の備えは物だけでなく、心構えや取組む姿勢も大切だと学んだ貴重な機会となりました。」との感想が寄せられました。これがまさに、エピソードを活かすという事例かと思います。
私は、この研修を通して、次の点を学びました。
1,話の共感関係をつくる(話の前提条件を合わせる。土台にのせる)
2,場面構成に立体感をもつ(空の色や空気感など、臨場感が伝わる工夫)
3,伏線の回収(○○は、ここにつながっていたのか・・など)
4,立ち止まって振り返る場面をつくる(自分ごとに置き換える瞬間)
5,次の話、次の転換にワクワクする展開を受講者と楽しむように準備
6,ラジオ番組をストーリーづくりの参考にする
7、起承転結が基本
8,自分ネタには限界がある。映画やドラマ、友人・知人の話もネタとして熟成させる
