第4回CUDBAS研究大会で学んだこと。(最後)

④ 教育CUDBASの実践と新たな取組みへの挑戦

(実施内容)
AIの普及により、情報収集や判断の自動化が進む一方で、「人間が働く価値」が改めて問われている。
現代社会では、主体性・独創性・協働といった“見えない能力(人間らしさ)”への期待が高まっており、国際機関も新たな価値創造や責任ある行動を重視した教育指針を示している。

こうしたAIでは代替できない力は、AI任せでは育たない。
そのため大学では、これらの能力を育むための新たな教育方法の開発に取り組んでいる。

(学んだこと)
■ 非認知能力の定義とCUDBASによる可視化
地域の社会教育(行政・NPO)や職業準備教育(企業・大学)において、非認知能力を定義し、その功罪も理解したうえで、

  • 能力要件の可視化(課題レベル)
  • 成果の明確化
  • 評価の仕組みづくり
    にCUDBASを活用した。

情報カードの優先度を整理することで、
「○○を実現する力」という形でアウトプットが可能となり、
漠然とした教育目標から、より具体的なカリキュラム目標や優れた指導者・学習者像を導き出すことができた。
また、情報ソースの多様性や包括的な能力の捉え方について理解が深まった。

■ CUDBAS × AIツールによる効率化と限界の理解
CUDBASで作成した内容をAIツールで分析することで、作業効率が大幅に向上する。
具体的には、Google NotebookLMを活用し、情報カードをスプレッドシートに書き出す手法などが紹介された。

一方で、AIには限界もある。

  • CUDBASカードが100枚を超えると処理が難しくなる
  • それ以上の回答は曖昧になりやすい
  • 暗黙知のような「人にしか判断できない領域」はAIでは補えない

こうした点から、AIの利点と限界を理解したうえで活用する重要性を再認識した。

■ まとめ:行動変容を生むプロセスの価値
今回のプロセスを通じて、行動変容を促す教育の重要性を改めて実感した。

自ら主体的に参加し、納得した内容に関わることで、人はその結果に従いやすくなる。
たとえば、

  • カードに自分の意見を書く
  • それが受け入れられる
  • 成果物として持ち帰れる
    といった体験は、モチベーション向上や自己効力感、誇りにつながる。

こうした「主体的に関わり、成果を実感できる体験」を増やすことが、教育の質を高めるうえで改めて重要だと感じた。

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