前回に引き続き、研究大会で学んだことを整理していきたいと思います。
② ピアエデュケーションを用いた看護学生への演習の活用と工夫したケース
(実施内容)
複数年にわたり、CUDBAS手法を用いて「看護に必要な能力」を可視化しながら演習を実施してきた。
特に、看護現場では想定外の事態に対応する力が求められるため、手法そのものの進化や工夫が必要となっている。
(学び)
■言語化が難しい学生への支援
知識を言葉にできない、あるいは経験が不足している学生にとって、能力を言語化する作業は難易度が高い。経験値が異なるため、情報カードの枚数が少ない場合は、理解不足として捉えられることが多い。
(通常、1つのプロセスを分解すると10枚以上のカードが必要とされる。)
しかし、
実践経験を積んだ後にカード化する
毎年継続して取り組む
といった工夫により、学生の能力向上につながっていることが分かった。
また、作成した文書については、
誰が読んでも誤解のない内容になっているか
SMARTの法則に基づき、検証可能な表現に置き換えられているか
といった観点で精度を高めていくことの重要性を改めて認識した。
■ ファシリテーターとしての介入のあり方
指導者として関わる際、答えを誘導しないことが非常に重要である。
そのために、
前提条件を揃える
「こういう意識を持ってほしい」といった意図の共有
検討後に「○○を入れてみてはどうか」と後から補足する
など、議論を妨げずに支援するための配慮が求められると感じた。
■ まとめ
以上の学びから、
学生の言語化能力を高めるための関わり方
自主性を尊重しつつ議論を活性化するファシリテーション
の両面を、今後さらに深めていく必要性を強く実感した。