結成50年目の万年青年合唱団!

10月9日、メディキット県民文化センターのアイザックスターンホールで「ぶどうの会 第14回コンサート」が開かれた。知人が出演するとのことで、久しぶりに足を運んだ。

その知人とは、音楽を通じて30年以上のつきあいがある。これまで合唱団として活動する一方、4人のアカペラグループ「ワーク」として黒人霊歌を歌ってきたが、メンバー全員が75歳を超え、昨年惜しまれつつ解散した。現在は地元での活動に加え、今年結成50年を迎える県内の合唱団「宮崎メンネルコール」に所属している。

今回のコンサートには14のグループが出演。その中で、伴奏なしで歌うのは彼らだけだった。楽器の音が一切ない中で紡がれるハーモニーは、珍しさとともに、人の声そのものの力強さと美しさを改めて感じさせてくれた。

出演者は白髪まじりの男女が多く、最高齢は96歳の男性が所属するグループもあった。年齢を感じさせない伸びやかな歌声と美しいハーモニーがホールに響きわたり、会場全体が温かな拍手に包まれた。まさに、至福のひとときだった。

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