変化・転機にどのように備えればいいですか?

実際に計画を立てても、予想できること、予想できないこと、予想したことが起きないこともあります。そんな時は、他者の経験や過去の自分に聞いてみましょう(振り返り、自己内対話)  ライフキャリアレインボーという考え方を提唱したドナルド・E・スーパー博士仕事に関わらず人生の様々な局面で訪れる役割を組み合わせてキャリアが形成される、多様なキャリアが積み重なっていく様子を虹にたとえ、「ライフキャリアレインボー」と名前がつけられています。スーパー氏によれば、人生には大きく8つの役割があるとしています。  ・子供 ・学習者 ・親 ・余暇人 ・市民 ・職業人 ・家庭人 ・その他の役割(年金生活者、余生を過ごす)  ほとんどの人は、これら8つの役割を経て人生を過ごします。これらの役割の重なりや相互関係を形にしたのが「ライフキャリアの虹」、いわゆるライフキャリアレインボーです。歳を重ねるごとに役割の重なりは増えていきます。職業人としてのキャリアが完ぺきでも、家庭人、市民としてのキャリアにほころびがあれば(例えば仕事ばかりで家族の面倒はみないなど)、トータルとしてのキャリアは崩れ、トラブルや矛盾をきたします。 キャリアの形成というのは、自分だけで成り立つものではありません。そこには地域コミュニティや組織、家族といった社会環境のサポートが必要です。ライフキャリアレインボーでは、自分個人だけでなく周りを取り巻く家庭、地域コミュニティ、さらに社会を含めた視点から自分のキャリアを考えることを重視します。  ライフキャリアレインボーでお伝えしたいのは、年齢によって役割が変化していく点です。あるときには、子供にとっての親、両親からみれば、私はこどもの役割など。年齢による変化、結婚や子供の誕生、親しい人との別れなど、転機ごとに、役割や考え方も変化していきます。よって、変化や転機を意識することが大切です。

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