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パーキンソン病になった友人

キャリア開発 組織開発 : 2021年12月13日(月)

20年前から、お付きあいしている友人。生え抜きの社員として30年以上、第一線で頑張ってきた。数年前からパーキンソン病になった。最近、少しずつ言葉が聞き取りにくくなり、体の動きもぎこちなく感じる。

ある時期からデスクワークから、営業へと部署が変わった。その時、理由が、わからなかった。そんな折り、知人からある話を聞いた。

それは、知人の友人2人がパーキンソン病に罹り、それぞれの家族で対応が違ったことだ。Aさんは、奥さんが旦那さんの恥ずかしいところをみせたくないと、できる限り外出することをしなかった。一方、Bさんは奥さんが買い物を始め機会を見つけて外へと連れ出したそうだ。

1年後、Aさんの容姿は見る影もないようになり、一方Bさんは杖をついて同窓会に参加されていたとのこと。
日常生活を続けていくこと、動くことが一番のリハビリだと感じたとのこと。

そう考えると友人の部署異動は会社側からの配慮だと私は理解した。あれから数年、友人は趣味の音楽も楽しめる程、明るくなった。50代前半、こどもも今から手がかかり、住宅ローンも重くのりかかる。友人には、パーキンソン病当事者の会への紹介、また、難病の指定を得るよう助言し、医療費も軽減できるようになった。

人生どこでどうなるか、誰にもわからない。病気や介護などを抱えていても、働けるそんな会社が増えて欲しい。特に、年間50万人とも言われる介護離職(男性が多数)が、企業の体力を奪っているように感じる。

長期にわかる介護休暇や制度、退職金制度、地方への転職斡旋。それは理想だが、その支援の源泉は、企業の底力であり基礎体力。その基礎体力を支えるものが企業利益。もちろん利益がすべてではないけれど、利益を生む強い体質の会社に育てなければならないと思う。利益がないと、人も会社も守れない。