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曽野綾子さんの言葉 「どんな手段を使っても生き抜く」その3

言葉のごちそう : 2021年12月16日(木)

どんな手段を使っても生き抜く」そんな感覚を持ちなさい(曽野綾子)。この言葉は、週刊現代に掲載記事のスクラップ(2013年04月30日発売)から、紹介します。曽野さんは、今日に至るまで多数のベストセラーを著しており、言葉の端々から人生の理を垣間見る思いです。3日間にわたって言葉のごちそうとして掲載します。今回はその最終日です。

・日本という恵まれた環境から放り出されて、やっていくだけの気概はありますか。

・あなたは、今すぐアフリカヘ渡って生きてゆくことができますか? 私はもう81歳(当時)になりますが、アフリカで暮らしてゆくための術をいくつか持っているんです。だいぶいかがわしいのを含めてですけどね(笑)。 まずその町に日本人が数十人もいれば、赤ちょうちんをやりますね。普段から外食は全くせず、いつも自分で作っていますから、ありあわせの食材を使ってお惣菜を作るのは得意なんです。

・二つ目があんまと鍼灸です。私は昔、あんま師になるのもいいかもしれないと考えたこともあるほどマッサージが得意なんです。他にも包丁を研ぐとか、手相を見るとか……私だってその気になれば、アフリカで放り出されても何とか食べていけますよ。

・人間は、何か一つ食べていけるだけの特技があればいい。日本のように、恵まれた環境に暮らしているのならば尚更です。会社をやめても自信を持って生きていけるかどうかは、それがあるかないかの違いでしょうか。

いかがだったでしょうか。今を生きる、これからを生きるものさしとして、ご利用いただければ幸いです。
今年もあと、わずか。健康で良い1年で締めくくれるように、頑張っていきましょう。